第12回unity1weekお題「あつめる」で遊んだゲーム(142タイトル)で気に入ったり気になったりしたゲームについて好き勝手に書き散らした記事です。ゲーム内容を詳しく説明しているタイトルもあれば、サラッと感想を書いているだけのタイトルもあります。掲載されたゲームの作者様の中で、記事内容に関して不満・文句等がある方がおられましたらこの記事のコメント欄にその旨を書き込んで頂くか、もしくはこちらのツイッターアカウント(https://twitter.com/GMshara_)にDMを頂ければ修正します。
「Borearth」作者:!args(のたぐす)さん、りるをさん
Borearth | フリーゲーム投稿サイト unityroom
今回のunity1weekで初めて遊んだゲーム。画面遷移、落ち着いたサウンド、背景スクロール、緻密なドット絵、この辺りのクオリティの高さにビビった。キラキラの石が綺麗。すっごい綺麗。数字がどんどんインフレしていくのが楽しい。
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※画面スクロール→背景スクロールに修正しました。
更新日時:2019/07/28 8:40
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「シグマボール」作者:グリグリくんさん
シグマボール | フリーゲーム投稿サイト unityroom
プレイヤーキャラクターを操作して、ボールを蹴ったりして指定のエリアに移動させる。そういうタイプのアクションって大抵あまり面白くないのです。なぜなら、プレイヤーキャラクターの当たり判定が意外と小さくて中々思うように移動させられないからです。しかし、このゲームはその問題を「プレイヤーの前方に壁を出現させてショベルカーのようにボールを運ぶ」というパワフルな方法で解決しています。後半、インフレしてスコアがどんどん増えていくのも良いね。
「ゆうしゃあつめ」作者:ふらさん
ゆうしゃあつめ | フリーゲーム投稿サイト unityroom
数字がどんどんインフレしていくゲームって面白いんだな。と、今回のunity1weekでつくづく実感しました。このゲームの良いところはスピードクリアとスコアアタッククリアの両方でランキングを用意しているところ。
「擬音少女」作者:いいらいとさん
最初にドアを開けるところで、「はい、天才」ってなりました。エコーズ!足音の伏線に関しては全然気付きませんでした。
「あつマリナー」作者:Kashimaさん
あつマリナー | フリーゲーム投稿サイト unityroom
レベルアップで画面上の機雷がコインに変わるというシステムが良いなーと思いました。
「Yin Yang Magnet」作者:Totorockさん
Yin Yang Magnet | フリーゲーム投稿サイト unityroom
手触りが…良い!あつめるものに触れたときに効果音鳴らして画面を揺らせばそれだけで気持ち良くなれるのです。
「バルシュアトの生命接ぎ」作者:NightSさん
バルシュアトの生命接ぎ | フリーゲーム投稿サイト unityroom
1bitのアートスタイル…多重スクロール…かっこいいボス登場演出…想像力を刺激するテキスト…どちゃくそかっこいいタイトルロゴ…好き…
「Bottle and Rain」作者:かめふぃさん
Bottle and Rain | フリーゲーム投稿サイト unityroom
雨の音ってなんか良いよね。ちょうどこの頃梅雨だったし、なんか良かった。
「ぶつかる ちらばる あつめる」作者:かきさん
ぶつかる ちらばる あつめる | フリーゲーム投稿サイト unityroom
少しインタラクティブミュージック感があるのが気になりました。
「Bank ver.1week」作者:黒究さん
Bank ver.1week | フリーゲーム投稿サイト unityroom
謎の人型生命体がなんか可愛い。ピクミンがやりたくなった。ピクミン4はよ。
「こびと」作者:NoSeamsさん
こびとが可愛い。やはりピクミンがやりたくなった。ピクミン4はよ。こびとが意外と賢いことに気付くと楽しくなってきました。特に、小さい穴の向こうからちゃんと来てくれたときは感動しました。最終ステージも探索しがいのある良いマップで遊び応えも中々。波の音や雨の音といった環境音がとっても良い感じ。そして衝撃のオチ。
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※誤字修正しました。
更新日時:2019/07/28 8:40
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「根こそぎ怪盗VACUUM!」作者:monoさん
根こそぎ怪盗VACUUM! | フリーゲーム投稿サイト unityroom
吸い込む挙動がやたら気持ち良い。これを20時間で作った…?ちょっと何言ってるか分からないですね。
「缶の光 ―収集は破壊のために―」作者:アブクデさん
缶の光 ー収集は破壊のためにー | フリーゲーム投稿サイト unityroom
謎の世界観から繰り広げられる独特の操作缶。加速と減速の緩急が非常に楽しく、リトライがすぐ出来るので、中毒性があります。
「ギャザどーる」作者:muyuさん
ギャザどーる | フリーゲーム投稿サイト unityroom
何か癖になってくるBGMと3つ刺したときのお札一掃が楽しい。無視できない面白さを感じました。
「Discovery」作者:ロッドメンさん
Discovery | フリーゲーム投稿サイト unityroom
レーダーを頼りに目標の資源を回収するゲーム。ゲーム画面は白黒のレーダーのみで構成されており、無機質な機械音が響く…硬派なゲームというものがあるとすれば、それはこのゲームでしょう。
難点はとっつきにくさ。そして、パーツ耐久値の問題。パーツの耐久値が無くなると大幅に能力ダウンでゲーム進行が困難になってしまう。パーツ回復手段も非常に乏しい。しかも、コンテナパーツが壊れた場合、資源回収が出来ない→パーツも買い換えられないとなって死を待つだけになってしまいます。でも、それがまた硬派な感じで良かったり…
「Bullets」作者:Kumagoroさん
Bullets | フリーゲーム投稿サイト unityroom
何かやたら手触りが良いんですこのゲーム。弾やレーザーの出方、効果音、ヒット時の画面揺らし、全部がツボでした。弾が一旦散らばってからプレイヤーの方に吸い寄せられる表現もうまい。この基礎部分を基に色々足したら神ゲーになる予感しかしない。
「Lanthanum」作者:daijoさん
Lanthanum | フリーゲーム投稿サイト unityroom
かわいいスライムくんを操作してランタニウムを集めるゲーム。口調がかわいいよ口調が。ドット絵のグラフィックとサウンドがすごく良い。クオリティの高いOPとED用意してあるのやばない…?集めたランタニウムを強化に使うか、スコア加算するかが悩ましく、楽しい。触れると大量のランタニウムを落とす火の玉に近づけば近づくほど、専用の効果音が大きくなっていくという仕組みがすごい。難点は、僕のノートPCでは後半処理落ちしがちなところ。
「さらば わがだいち」作者:だー1さん
さらば わがだいち | フリーゲーム投稿サイト unityroom
ユニット選択パートで「戦うキャラクターを選んでいく」、戦闘パートで「キャラクターをクリックした箇所に集める」と、同じゲームで2種類の「あつめる」があるのが斬新な感じがして好きでした。
ユニット選択パートで、程良く運と判断力が求められるのが楽しく、軽くスコアアタックしたくなりました。また、テキストが動いたり、ちきゅうがフィールドに降り立つところで画面を揺らしたりと細かな演出が良く出来ているところが好きでした。
昔、ある錬金術師に嫌われたほど勘の良いガキの僕はすぐに気付きましたね。ご自身の名前、だー1とだいちを掛けた高度なギャグに…!
「'あ'詰め」作者:すもぐりさん
'あ'つめるゲームはたくさんありましたが、その中でもダントツの面白さ。手描き感全開のグラフィック、爽やかなピアノサウンド、好き。徐々に難しくなっていくレベルデザイン、世界観を活かしたギミック、遊び心ある最終ステージ、文句が付けられない。'あ'を全部詰めなくても★3評価が貰えるところとかも良い…
「たましいあつめ」作者:ぜのさん
たましいあつめ | フリーゲーム投稿サイト unityroom
たましいを食べて能力を上げつつ、30日後に集めたたましいを持ち帰るゲーム。中盤からのインフレが気持ち良く、それでいてその状態が長く続かずスパッと終わる。ところどころのたましいの扱いが程よく悩ましく、敵と遭遇したときの「投げつけるか?」「それとも温存してボコるか?」の選択や、最終日近くの「手持ちのたましいを食って更に価値が高いたましいが出るのに賭けるか?」「それともこのままもう持ち帰るか?」の選択が楽しい。旅をしているように感じられるグラフィックとサウンドも良い。背景のグラフィックや土地移動時の足音のSEが好き。うつべし!うつべし!も好き。鑑別所のボス瞬殺出来そう。
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※ちょっと思い出したことを加筆修正しました。
更新日時:2019/07/27 23:26
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「千本桜」作者:Nakaji Kohkiさん
今回のunity1week総合1位はこのゲームだと思ってました。だって総合力がハンパないんだもん。剣をあつめるという厨二心がくすぐられるゲームシステムをきっちりと面白く成立させているのがすごい。
・チャージ時間が短ければ、攻撃範囲が広くなる。ただし、敵へのダメージが低くなり、回収しづらくなる。
・チャージ時間が長ければ、攻撃範囲が狭くなる。ただし、敵へのダメージが高くなり、回収しやすくなる
・剣を集め過ぎると、攻撃の硬直時間が長くなる。そのため、剣が多く集まったとしても一方的にはならず、立ち回りのうまさが求められる。
この辺のメカニクスに感心しっぱなしでした。でも、僕が一番感動したのはプレイヤーの移動操作の手触りの良さでした。他にも、敵の出現タイミングがバーで分かりやすく表現されていたり、出現位置が明確に表示されて理不尽さが無かったり、プレイヤーが赤枠で見やすく表示されていたりと遊びやすい丁寧な作りでした。スマホ版を出されるそうなので、密かに楽しみにしていたり。Android版出るのかな…二つしか無かった満点を付けたゲームのうちの一つ。
「集金王(シュウキング)」作者:くろくまさん
集金王(シュウキング) | フリーゲーム投稿サイト unityroom
マウスを動かしてプレイヤーを操作し、障害物に当たらないように動いてコインをあつめるゲーム。マウスクリックするとプレイヤーの当たり判定と物を吸い寄せる範囲が変化するので、それをうまく使いこなす。
・プレイヤーの当たり判定が小さく、物を吸い寄せる範囲も小さい状態なら、危険性が低いが、コインをあつめにくい。
・プレイヤーの当たり判定が大きく、物を吸い寄せる範囲も大きい状態なら、危険性が高いが、コインをあつめやすい。
シンプルで分かりやすく、リスク&リターンが成立したゲームシステムが秀逸なタイトル。グラフィックもシンプルで僕好み。BGMも。ステージ15も合って遊び応え十分。リトライも速いし、遊び方も音量調整まで用意されているので褒めるところしか無い。総合TOP3くらいに入ってくると思ってました。
「BugMoralism」作者:寸前みやこさん
BugMoralism | フリーゲーム投稿サイト unityroom
今回のunity1weekで多かった、「上から降ってくるものをあつめるタイプのゲーム」の中ではトップレベルの面白さでした。実際総合5位だったし。得点の高いモラルは色や取得音を変えたり、プレイヤーを速くしたり大きくしたりして単調なゲームにしないようにしたりと、当たり前のようでいて中々出来ない部分が丁寧に作られていてクオリティが高い。落ちてくるモラル(意味は分からない)を集めていくと徐々に背景の絵が現れてきて、最後に拍手で終わる。プレイヤーをゲーム開始から終了まで楽しませようという明確な意図が感じられました。他にも、ネズミがたまに回転したり、タイムアップ時に三つのちびネズミになったりと遊び心満載でした。その上更に、BGMや現れる背景の絵、タイトル画面がランダムに変わるのだから恐ろしい。
「あつめて!どんぐり!」作者:Syoさん
あつめて!どんぐり! | フリーゲーム投稿サイト unityroom
今回投稿された「上から降ってくるものをあつめるタイプのゲーム」において、寸前みやこさんの「BugMoralism」が“剛のゲーム”ならSyoさんの「あつめて!どんぐり!」は“柔のゲーム”…プレイヤーが集めたらそれでスコア加算とはならず、中央のカゴに入れて初めてスコアが加算されるシステムと、三つ同じ物をあつめると大きくなってスコアアップというシステムが組み合わさって単調さが感じにくくなっています。絵も音楽もかわいい。
「オオカミ兵には騙されない」作者:bananabeefさん
オオカミ兵には騙されない | フリーゲーム投稿サイト unityroom
Unityちゃんが酒場で勇者を三人集めて魔王を倒すゲームです。
酒場には勇者以外にも一般人とオオカミ兵が居て、誰が勇者かを会話から見極めなくてはいけません。主に以下の三つのルールがあります。
・一般人は曖昧なことしか言わない。
・オオカミ兵はウソしか言わない。
・勇者は曖昧なことを言わない。
これらのルールを基に酒場にいる人の会話から誰がどの種類の人間なのか推理していくゲームです。
この手の論理ゲーム(で合ってるのかな)が僕は大好きで、大喜びでクリアしました。unityroomのコメントを拝見したところ、クリア出来ず唸っている人が多いようだったので大いに自尊心が満たされました。げへへ。
で、このゲームの僕が好きなところですが、全体的に力の抜けたテキストなところです。全体的にギャグテイストな感じでまとめられていて、誰がウソをついているのかを見抜く論理クイズでありながら、堅苦しさを感じさせません。また、曖昧なことを言う一般人、はっきりものを言う勇者、といったゲームシステムに合った個性的なキャラクター達もツボでした。
更にこのゲーム、非常に遊びやすく丁寧に作られています。OPがスキップ出来たり、ルールの再確認が出来たり、ウソを見抜くコツまで教えてくれます。何度かゲームオーバーになったらヒントまで出してくれちゃいます。
しっかり作られた論理クイズ、全体的に力の抜けたテキストに個性的なキャラクター達、遊びやすい作り…良いですよこのゲームは。
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※内容に誤りがあったため、修正しました。
更新日時:2019/07/27 22:18
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「REC」作者:たアケイクさん、Ryosukeさん
オブジェクトの位置を記録、復元する能力を駆使して先へ進む2Dパズルアクションゲーム。このゲームを遊んだとき、僕は鬱気味でした。しかし、このゲームの優しいドット絵と優しいサウンドにめちゃくちゃ癒やされました。カメラこぞうかわいい。
ゲームシステムに関しては、正直に申し上げるとそこまで衝撃を感じることはありませんでした(まあ鬱気味だったし…)。が、今でもこのシステムにはもっと奥深い何かがあるのではないかと考えさせられます。あと、ドアがレコードされるのが気になって仕方が無い…!何か出来そうなのが気になる…!Nintendo Switch版出して…
隠し部屋を仕込む遊び心も良いよね。
「BigBakyuun プレビュー版」作者:にやさん
BigBakyuun プレビュー版 | フリーゲーム投稿サイト unityroom
2D縦スクロールシューティングゲーム。敵を誘爆して倒すシューティングゲーム、というだけでもう既に気持ち良い。更に、そこから敵が落とすアイテムを集めて大きくしてグレードアップさせる。そのアイテムを取るとショットが一発だけ強くなるので、その強くなったショットを敵の群れ目掛けてぶちこみ、またアイテムを大きくして…の気持ち良い無限ループ。最高か。
初見ではややとっつきにくいシステムであるものの、理解できれば面白さが延々と続くようになっていて、素晴らしい。ゲームシステム上、敵が大量に出てきて被弾リスクが跳ね上がっていくのですが、そこで「アイテムを取ると一瞬だけ無敵状態になる」というシステムが活きてくる。ニクイね。
アイテムを取るという一つのアクションに対し、
1.アイテムの大きさに応じて次のショットが一発だけ強力になる。
2.アイテムの大きさに応じてスコア取得量が上昇する。
3.一瞬だけ無敵になる。
という3つのリアクションが返ってくるのが秀逸でした。グラフィックとサウンドもすごく良いんですよこのゲーム。二つしか無かった満点を付けたゲームのうちの一つ。
「収集蛸腕(しゅうしゅうたこかいな)ColleOctor Girl」作者:ヤマトさん
収集蛸腕(しゅうしゅうたこかいな) | フリーゲーム投稿サイト unityroom
五本の触手を持つ蛸娘を操作してオタカラを集めるゲームです。今回のunity1weekで僕が一番面白いと思っているゲームがこのゲームです。
僕が拙い文章を書いて説明するよりも、作者のヤマトさんが公開している紹介動画を見た方が理解が早いと思うので、動画リンクを貼っておきます。
https://www.youtube.com/watch?v=1qohtffL1Jc&feature=youtu.be
このゲームの面白さを自分なりに考えた結果、大きく分けて4つがポイントなのではないかと考えました。
1.プレイヤーが操作しないとゲームが進行しない。
2.分かりやすく、簡単そうな操作だが、極めようとすると難しい。
3.オタカラやスイッチの配置が固定されている。
4.ゆらぎともいえる運要素。
これらに沿って考えてみました。
1.プレイヤーが操作しないとゲームが進行しない。
このゲーム、プレイヤーが操作しないとゲームが進行しないので、ゲームへの集中が非常に求められます。そのため、操作の上達の実感も得られますし、失敗したときに自分が悪いと感じられます。
2.分かりやすく、簡単そうな操作だが、極めようとすると難しい。
社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ』(https://www.nintendo.co.jp/wii/interview/smnj/vol1/index.html)で宮本茂さんと岩田聡さんはゲームの面白さについてこんなことをお話ししています。
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宮本 ええ。で、たとえばひとつのアクションがあって、それはカンタンにできるとします。それとは別のカンタンにできる操作がある。でも、そのカンタンにできるようなことを「2つ同時にしろ」と言われるとなかなか難しいんです。
岩田 ひとつひとつはカンタンにできることを2つ同時にやろうとすると難しくて、それがカンタンにできそうだと思うからこそ、失敗すると「悔しい」と感じるんですね。
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僕はこのゲームにも似たものを感じました。
「収集蛸腕」のマウス操作は、「速く」「正確に動かす」のは難しいのです。速さと正確さがトレードオフの関係になっているのです。「正確に動かす」だけなら簡単に出来ます。しかし、「速く」「正確に動かす」の二つを同時にやろうとすると難しいのです。だからこそ、失敗が悔しく、上達したくなるのです。
3.オタカラやスイッチの配置が固定されている。
ルートを覚え、最短ルートを探る楽しさがあります。上述の技術向上の楽しさとは別の軸で楽しさを提供しています。別の軸というのがミソで、これらは互いに影響を及ぼし合います。技術が向上してくると見えてくるルートがあるのです。また、逆もしかりで「こういうルートはどうだろう?」、と考えてそのルートの操作を極めることも出来ます。「オタカラを全て集める」という一つの目的に対し、「技術と戦略」、二つの軸のアプローチが用意されている点がこのゲームの奥深さの一つなのではないかと思いました。
4.ゆらぎともいえる運要素。
「ゆらぎ」というのはうまく説明しづらいのですが、ここでは大雑把に「微弱な、けれど必ず発生する運要素」とでもしておきます。(用語の元ネタはモンスターハンターシリーズのディレクターを務めておられる藤岡要さんがおっしゃられた言葉です。なんとなく、藤岡さんの考えている「ゆらぎ」と僕の考えている「ゆらぎ」は違う気がしてこんな書き方をさせていただきます)
1.蛸娘の移動時の速さ。
蛸娘は、概ね一定の速度で動くようなのですが、ガクガクしたり、スムーズになったりもします。恐らく2.の触手の動きも関係しています。
2.蛸娘の移動時の触手の動き。
移動時にランダムに触手が動き回ります。場合によっては壁に引っかかり、動きが制限されたり、速度が落ちたりします。
3.物をクリックして触手を伸ばそうとした際に、どの触手が伸びるか。
どの触手が伸びるかはプレイしていて分かりません。伸ばす触手によっては物を掴めない場合が生じます。そこで、触手の先端をクリックして触手を直接操作する、というシステムが活きてきます。
4.回転ドアの挙動。
1.の蛸娘の速度によって回転ドアの通過速度が変化し、その結果、回転ドアの回転速度がゆらぎます。回転ドアの挙動によっては、動きを止められてしまったりします。
「収集蛸腕」において、以上の要素が「ゆらぎ」に当たると考えています。これらの「ゆらぎ」がもたらすのは、「同じ操作をしても同じタイムが出るとは限らない」ということです。微弱ながら常に運要素が発生することで、同じプレイをしても飽きません。また、そうした微弱な運要素を技術で制御したり、そもそも運要素に振り回されない操作手順、ルートを確立したりとやりこみに奥深さをもたらしています。
「収集蛸腕」面白いからみんなやろうぜ!
拙い文章なので、魅力が伝わったかどうか分かりませんが、とにかく「収集蛸腕」は面白いのです。今もちょくちょく遊んでハイスコアを更新しているくらいです。最近はバグ技を見つけて「これはまたルートの再検証が必要だぞ…!」とかやっているのです。最後に、このゲーム、なんとサウンドエフェクトが一切入っていません。にも関わらずここまでやりこませられてしまうのは本当にスゴいゲームだなあと実感します。
終わりに
僕が気に入った、気になったゲームの感想を好き勝手に書かせて頂きました。unity1weekの評価期間中は色々と身の丈に合わないことをして精神を病んだりしましたが、この記事で書いたいくつかのゲームを遊んで少し立ち直らせて頂きました。本当にありがとうございます。unity1week、終わってみれば楽しかったので、次回は今回の経験を活かし、肩の力を抜きつつ楽しんで参加できれば良いなあと思っております。
読んで頂きありがとうございました。