がむしゃらメモ

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ASTRAL CHAIN 初回プレイ感想記事

はじめに

 ASTRAL CHAINを初回クリアしたので、感想記事を書きました。遊んだ僕がどういうプレイヤーなのか少し説明すると、アクションゲームは好きなジャンルで、プラチナゲームズのゲームは遊んだことがありません。このゲームが初めてでした。また、ゲームの腕前は自分では中の上くらいだと考えています。普段ゲームをやらない人からすれば遙かに上手いけど、ゲームが本当に上手い人には遠く及ばない、といった感じの腕前だと思っています。また、主人公の性別は男性で、ゲーム最初のFILE01以外の全てで「拮抗」という、D~S+の6段階のランク評価が行われるモードで遊びました。 

 

ネタバレを含むので、閲覧の際はお気を付けください。

 

良いと思った点

・アクションが楽しい。

 通常攻撃を最後まで出してタイミング良くボタンを押して追加攻撃したり、敵の攻撃をタイミング良く回避して強力なカウンターを出したり、バトルアクションとしての基礎がしっかりしていて楽しかったです。敵が一体の場合、レギオンとプレイヤーが敵を挟むように立ち回ると敵によってはボコボコに出来て楽しい。距離に応じて使う武器やレギオンを変えて工夫をしたり、久しぶりに3Dバトルアクションを楽しめました。コンボを繋ぐタイプのゲームでは無いのも良かった。

・最後まで新しい敵が出続ける。

 最終盤まで新しい敵が出てきます。何体かは色変えて属性付けたりしてるだけではありますが、プレイヤーを楽しませようという意気が感じられて楽しめました。

・ストーリーに力が入っている。

 意外にも、というと失礼かも知れませんが、ストーリーに結構力が入っている印象でした。キャラクターの掘り下げをきちんとしてきます。中盤辺りは、「この人たちに死んでほしくないなあ」と感じるほど心を揺さぶられて楽しかったです。最後の最後に「お兄ちゃん」はずるい…!!

 いくつかのFILEは特に盛り上げが上手く、後半怒濤の展開になるのが非常に楽しい。異世界でボス撃破→現実世界に戻ると敵の襲撃で緊急事態になっていてまたボス登場。みたいな展開が良かったです。音楽も最高でした。

・探索しがいがあるマップ

 収集物やサブクエストが多くちりばめられており、非常に探索しがいがあるマップでした。収集物も種類が豊富で、「レッドマター」「宝箱」「落とし物」「アローレギオンで射撃するとアイテムが手に入る的」「ビーストレギオンで掘り出す物」などがありました。また、はぐれメタル的なレアモンスターもいたりしました。探索に使うアクションも多彩で、しゃがんで階段の下に潜り込んだり、天井伝いに飛び移ったり、アームレギオンで物をどかして道を通れるようにしたりと中々飽きさせないように出来ていました。

 また、マップの使い回しも上手いと感じました。昼と夜で時間を変えて表現したり、民間人が退避して警官だけの状況を作ったりして同じマップでも違いをしっかりと作ってきている印象でした。FILE毎に収集物の配置も変わるので、マップ探索に飽きが来ない。

・ゲーム中の映像表現がオシャレ。

 近未来SFな世界観なので、UIも設定に合わせて未来っぽいオシャレさがありました。SFっぽさのあるホログラムの描写も良く出来ていて、世界観が上手く表現されていました。コンタクト型デバイスの「アイリス」の表現かっこいい。あと、黒いマスクにホログラムで絵文字みたいな顔を描画しているキャラクターが出てきたときは最高だと思いましたね。新しい敵が登場したときの演出もカッコいい。

・警察官のロールプレイが出来る。

 現場の痕跡から敵の特徴を推測したり、困っている市民を助けたり(警察の仕事じゃないけど)して警察官のような体験が出来て楽しい。監視カメラのデータを回収して情報を分析とかカッコいいよね。

・自販機かわいい

 かわいい。アストラル界にいるゴホゴホしてるやつが好き。

良くないと思った点

・ジャストレギオン+シンクアタック必須では?

 敵の攻撃に合わせてレギオンを出すと発動出来るジャストレギオンとそこからの強力なカウンターシンクアタックは非常に敵の攻撃回避に有効でした。というか、終盤はこれがないと避けられない攻撃ばかりのような気がしました。が、このアクションはレギオンを成長させないと習得できません。ちょっと不親切かも。ゲーム開始時から行える回避アクションが弱すぎるとも言える。

・ストーリーを優先してゲームが面白くない部分がある。

 特にゲーム序盤はお話優先でゲーム的に面白くなかったです。操作になれない中、透明な敵にボコられたり、ボスもムービーで倒してしまったり、助けた兄妹に逆ギレされたりします。なんでや。

・終盤のストーリーが少し雑な印象があった。

 序盤から中盤にかけて丁寧に内面を掘り下げたキャラクター達が終盤一切お話に絡まなかったのは残念でした。もったいない。カイルはともかく、ジンさんとアリシアさんは出して欲しかった。序盤が丁寧だっただけに終盤の雑さが浮き彫りになってしまった印象でした。その結果、敵が何を考えていたのかがいまいち分からず終わってしまった。しかも結局主人公とその兄妹は生きてるっていうね(ラストシーンが台無しでは?)…その辺りもあまり説明無し。もう少し遊べばこの辺りは分かるのかも。

・捜査パートにおいて聞き方が悪いところがある。

 特にひどいと思ったのが、「言われてたことがあったんじゃなかった?」と質問しておいて正解が「自分たちが調査して得た状況証拠」だったときでした。言われてはいねえよ…

・ランク評価が色々とよく分からない部分が多かった。

 ランク評価に色々と不可解な部分が見受けられました。ランク評価は、加点される項目があらかじめ決まっており、レッドケース(ランク評価の出るミッション)中にそれらの項目を満たす条件となる行動を取ることで、項目に応じた加点がなされるというものでした。この項目の中にプレイヤーを煽るような項目が存在しました。「無闇に回避」「がむしゃら攻撃」「リミッター頼り」などがそれにあたります。これらは加点が最低点数の100点で、全く嬉しくありません。「無闇に回避してはいけませんよ」ということを教えたいのかも知れませんが、こうやって加点して煽るくらいなら素直に減点した方が良いと思いました。

 このゲームで高ランクをとるコツは、「プレイヤーができるアクションを全部片っ端からやりつつ、ノーダメージで素早く敵を倒す」、というものです。しかし、序盤は取れるアクションが少ないのと操作に慣れていないため、必然的にランク評価が低くなるような気がしました。また、短いミッションの場合、色んなアクションをすることが困難になり、ノーダメージで素早く倒すことが重要になってくるのですが、遊んでいてミッションが短いかどうかの判別はできません。難しい。

 と、プレイヤーに対して全体的に厳しいと感じたランク評価ですが、一方で、加点される行動の中には、何度か回復アイテムを使うと加点される「回復アイテム使い」や「何度も落下すると加点される「落下復帰」といった、諦めずにプレイしたプレイヤーを褒めるような項目がありました。プレイヤーを褒めたいのか褒めたくないのかはっきりしてくれ。

 他にも、何点取ればランクAだかSだか取れるのか分からなかったり、やり直しが効かなかったり(後述)、普通にプレイしているだけでは恐らく見つけられないミッションも総合評価に含めてきたりと、色々と不可解な部分が多かったです。普通にプレイしていては見つけられないミッションについてはもう少し遊んで調べてみます。少なくとも隈無く探索しているつもりなんですが…

ミニゲーム的なレッドケースは一度ランク評価が出るとやり直せない。

「あ、ランクDか…やり直そう!」→出来ません。なんでや。しかし、完全にやり直せないと思いきや、ランク評価が確定する前にポーズメニューから「ケースを終える」を選択すると最初からやり直せます。なんでや。なぜこんな仕様なのかは分かりませんでした。プレイヤーに優しくないのは確かです。シナリオ進行を伴うレッドケースと違って、やり直せてもなんら不都合は無いはずなんだけどなあ…

・探索の難易度が高い。

 隈無く探索しているつもりでも、リザルトを見ると全然だったりしました。特に、発見できていないレッドケースが毎FILEで存在しました。難しすぎる。初回プレイでは取得できない宝箱やミッションも評価に含めている疑惑があります。要調査。

 疑惑通り、初回プレイでは遊べないミッションも総合評価の結果に含めている模様です。レッドケースで全部S+取ってるけど、総合評価はSでした…

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追加情報を追記しました。

更新日:2019/09/11

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・荷物を運ぶミニゲームが全然楽しめない。

 荷物を落とさないように指定の位置まで運ぶミニゲームがあるのですが、楽しみ方が分かりませんでした。ジョイコンを動かして荷物の傾きを制御するのですが、フィードバックが1秒後くらいにくるので、「右に傾いてきたので左に傾けよう」「あれ?中々傾きが戻らないな…もう少し左に傾けるか」→1秒後くらいに左に思いっきり傾いて荷物を落とす。なんでや。傾きを制御してる実感が一ミリも湧いてこず、中々楽しめませんでした。しかも走ってくる人にぶつかると荷物を落とすという意地悪な仕様もあってこれがまあイラつく。無意味に周辺を走って行ったり来たりする警官が三人くらい配置されている光景を見たときはイラつきを通り越して、「なぜこんな遊びが作れてしまったのか」と考え込んでしまいました。謎。

・ラスボス強くね?

 ラスボスが異常に強かったです。それまでのゲームプレイで、FILE毎に一回死ぬ(HPが0になる)かどうか、という程度で進んできたのに、ラスボスに10回は殺され、2回コンティニューしました。難易度が跳ね上がりすぎでは…?

おわりに

  正直、不満点は他にもいっぱいあるのですが(要素多過ぎとか、ステルスつまんねえとか)、書いているとキリがないのでこのくらいで。文句はいくらでも言えるけど、良い部分を言うのは難しいんだなあと実感しました。文句だけなら誰でも言える…ただ、このゲームはもっとプレイヤーを褒めたほうが良いんじゃないかなあ…?と思いました。この辺は自分がゲームを作るときに参考になりそう。

 文句を言いつつも遊べた要因はやはりランク評価やコンプリート要素があるからではないかと思いました。汚染除去率○○%、とか言われると100%目指したくなりますね。文句はいっぱいありましたが、クリアしたときは買って良かったなと思えたので素晴らしいゲームであることは疑いようもありません。

 

 今後もこういった感想記事を書いていけたら良いなと思っております。読んでいただきありがとうございました!